パラリンピックで見えたもの

ある日東京パラリンピックで競泳女子の予選か決勝の中継がテレビで流れていた。

一人の日本人選手が参加していて、7着か8着でゴールした。彼女は振り返り着順タイムがわかると、両手で喜びのガッツポーズを何度も繰り返していた。

彼女が目標にしていたタイムを超えたらしい。着順は後ろの方でも、自身が目標にしていた素晴らしいタイムが出たようだ。

パラリンピックでの栄光は、メダルを獲る事ばかりではないと思った。この選手は私などの想像もつかないほどの努力と精神力をもってこの舞台に立ったと思う。

百分の1秒を削るためどれほどの努力をしてきたのだろうか・・

相手に勝つ事を考えるより、7着だろうと8着だろうと、自分自身に負けずに挑戦し続けてきたことが自身納得の結果を生んだ。

「着順ばかり気にしていた自分が恥ずかしい」

ここに来るまで自身の能力の可能性を追求し続けてきた選手たち。パラリンピックに参加すること自体が金メダルに値するものだと思った。

選手一人一人に「素晴らしかったです」の一言を送らせていただきたい。

私の目には選手全員の胸に金メダルが輝いて見えていた。