斎藤佑樹投手お疲れ様でした
1軍で姿を見なくても、ずーっとその姿を追ってきたような不思議なプロ野球選手だった。
高校野球では決勝で田中将大投手と投げ合い全国制覇。「ハンカチ王子」と言われ人気者になった。大学野球でも早稲田で大活躍した。
ただプロ野球に入ってからは故障が多く、高校や大学のような華々しい活躍はできなかった。
それでも毎年「斎藤佑樹はどうなんだろう」と気になる選手だった。もう少し万全な体で1年でも2年でも野球をやらせてやりたかった。
斎藤佑樹投手のプロでの11年間は、色々な葛藤と闘って野球を続けていたのだろう。焦りもあっただろうし、耳にしたくない周りの声も聞こえてきただろう。
高校野球でのライバル田中将大投手の華々しいプロ野球人生に比べてしまうと不本意なプロ野球人生だったかも知れない。
しかし、引退についてのインタビューの中で、小さい頃から好きでやってきた野球があったから、たくさんの人との出会いがあり、いい環境が与えられたと、自身を育ててくれた野球に感謝している気持ちを表していた。
やるだけやってきた野球に悔いはないのだろう。
その目を見るとまだまだ輝きがあったし、爽やかなスターとしての輝きが感じられた。引退後の人生も野球で培った人生経験を生かして頑張ってくれることを期待している。