天国の妹が好きだった歌♪♪

5年前57歳、病気で帰らぬ人となった妹。生前、妹はいろいろな人に励まされ自宅療養をしていた。何とか生き続けたい!毎日その事だけを願って頑張っていたのだろう。

療養中、妹はこの歌のCDをよく聴いていたと言う。中島みゆきの「糸」どんな思いで聴いていたのだろうか。それは、生き抜くという事と、死ぬかも知れないという心のはざまの中で闘っていた妹にしか分からない事だ。

いま兄は思う。先が見えない未来を悔やむのではなく、今日まで生きて来た自分の人生、自分が夫と子と歩んで来た人生すべてに悔いはないと、この曲を聴きながら自分に言い聞かせ、心の救いを求め続けていたのだと思う。

この先、生きる事が叶わず自分が亡くなったとしても、家族共に生きて来た人生が、確かな証となって、自分がいない未来に繋がる事を信じて・・・。

兄はこの曲がテレビから流れて来ると、チャンネルを変えてしまう。「まだ最後まで聴けないから・・・」