思いでの下宿生活・・

私は学生時代、下宿をして通学していた。父が仕事の関係で転勤する事になり、地元の大学2年目で下宿屋で生活する事になった。

その下宿には確か8人の方が下宿していた。私の他に2歳上の学生の男性が1人と同じ職場で働く1、2歳下の女性が7人暮らしていた。

荷物を運び入れ初めての下宿生活が始まった。女性が多かったせいか、何となく華やかな雰囲気でとても感じの良い、朝夕2食付き、風呂なし、4畳半一間の下宿だった。

下宿に入った初日の夕食の時間、下宿屋の大家さんから呼ばれて食堂に入って行くとテーブルにずらりと女性が並び、食事をするところだった。

自己紹介を済ませ食事を始めると「箸が転がっても可笑しい」年頃の女性ばかりなので何が可笑しいのか「クスクス、クスクス」。私は顔も上げず食事を済ませた。

多勢に無勢。「これは神経使うぞ!」

1週間ほど一緒に食事をしたが、何となく気恥ずかしく、その後は彼女達が食事が終わるのを待って食事をしていた事を覚えている。

まぁ女性に慣れてなかったんだろうなあー。高校が男子校、大学も女性が数えるほどだったので女性と接する機会が少なく、一緒に歩いていたのはいつも男ばかり「サツバツとした華がない学生時代!」という訳で女性の接し方に「うとい」面もあったと思う。

「何と純真な好青年」だったのだろう。

今は学生数も減り男女共学の高校が多くなったが、男子校には質実剛健、男の世界で学べる素晴らしさはある。ただ当時の私の性格からしても、女性との接し方が苦手だったのかなぁー。

もう50年以上も前の事だからなぁ。今の若者達はフランクだから男子校だろうが共学だろうが関係ないよな。「人づき合いが上手」で素晴らしいと感心している。オドオドしてないわ。

私は今でも何となく女性と話す事が苦手だな。

「だから妻も苦手なのかなぁ?」あーこれは別問題か?・・・。