空気みたいな存在とは・・

長年夫婦をやっていると、お互いが「空気みたいな」存在であるとよく耳にする事があるが、中々どうして平穏な時は空気と思えなくもないが、ひとたび不穏な状況になろうものなら、空気のようだった妻が、モクモクの入道雲になりイナズマが走り雷鳴が轟く。それこそ空気が読めない状態になってしまう。

お互い性格は違うし、生き方も違うから仕方がないと思うが、互いにほんのちょっとだけ譲歩するとか、我慢するとか、ちょっとだけ口を控える事が出来たなら少しは互いの摩擦が小さくなるのだろう。

ついつい自分のこだわりを相手に押しつけてしまうのがダメなんだろうな。妻を空気から雷さまに変身させないよう心掛けなければならない。

夫婦は互いに持っている二つのイビツな石を、何回も何回も擦り合わせる事で丸い石にする事が出来ると思う。この二つの石がそれぞれ丸くなった時、夫婦が「空気みたいな」存在に近づくのではないだろうか。夫婦は何年経っても互いに磨き合いながら共に成長して行くものなのだろう。

私たち夫婦が「空気みたいな」境地に辿り着くのはあと何十年かかるだろうか・・・。