全力で走ってママの所に帰る!

小学一年の孫の女の子が、小学校に通い始めた頃、朝は姉たちと一緒に登校出来るが、帰りは近所に友人がいないため一人で帰って来る事が多かった。

一人だけで下校をする日の前日、物騒な事件が多い事を心配した娘が、もしもの時を想定して孫に話をしたそうだ。

「もし知らない人から声を掛けられたらどうするの?」と問いかけると「逃げて来る」と孫は答えたという。「ママの体が具合悪くなってママが呼んでるから車に乗ってと言われたら?」と問いかけると「う〜〜ん」と孫は考え込んでしまったという。

これを見た娘はこれはダメだと思い「ママは絶対具合悪くならないし、絶対呼んだりしない!車に乗ったらママに会えなくなるんだよ!」「そんな時は走って逃げて来るんだよ!」と強めに言い聞かせたという。

そのような事を言い含めた次の日、孫の下校時刻になり、娘が外に出て孫が帰って来るのを待っていると、学校から一直線の道を大きなランドセルを背負って全力で走って来る小さな孫の姿が見えて来たという。

娘からコワイ人の話を聞いて不安に思い、早く家に帰ろうと思ったのだろうか。初めて一人で遠くから家まで帰って来る不安もあったのだろう。「早くママに会いたい。早く家に帰りたい!」その一心で学校から小さな体でずーっと走って来たのだろう。

よく頑張って一人で帰って来た。今でも走って帰って来てるのかな?でも左右をよく確認して車には気をつけるんだよ!!