婿殿、何かあったの?

ちょっと離れた所にいる長女の婿さん。家族のために一生懸命、毎日コツコツと仕事をしている。実直で家族思いの、優しく頼もしい男である。仕事は、土木関係で筋肉隆々のちょっと見コワイお兄さんである。朝早く仕事に出たり、夜間の仕事をして次の日の朝帰って来る事もある。過酷な仕事である。

3ヶ月ほど前、右太もも後ろの付け根とお尻の間付近に出来物ができた時の事。パンツ姿で後ろを向き、前かがみになって患部が見えるように、パンツの右裾をめくり上げた、婿さんのお尻の写メを長女が送ってきた。

デカパンの裾をめくり上げ、若干たっぷりめの、片尻が見える男の写メは見たくはなかったが、なるほど出来物が数個でき、確かに痛そうな感じであった。

この出来物は、しばらくして治ったようだが、その後も数回何でもないのに婿さんの写メが、送られて来るようになった。

お尻に出来物ができた時、その後ろ姿の写メを私に送りつけて来たのが癖になったのか、風呂上りに、胸の所までバスタオルを巻きつけ椅子に座り、体をねじって上目使いでカメラを見つめている写真とか、パンツ一丁で立ち、日焼けした両手を広げている写真など、長女に写してもらって「お父さんに送って!」と言っていたらしい。

冗談だと分かっていても、婿の上目使いが怪しい。上手過ぎる。「お前、夜間の仕事に行ってるって、そっち系のバイトでないのか?」って、言いたくなる。前まではこんなフザケた事はしなかった婿さんだが、こんなお茶目な事ができるようになった。

年取って人間の幅が広くなったのかな?

婿に言いたい。「お前の魅力は良〜く分かった。でも、お前の写真は、も〜見たくない!」