笹団子を見ると・・

私がまだ小学生の頃、母方の祖母の家に遊びに行くと、祖母が笹団子を作って廊下に笹団子が沢山吊るされていた時期があった。

餡子が入った白団子とヨモギ団子の2種類。

私は白団子が好きでだったので廊下に吊るされていた笹団子の笹の葉を少しめくり、中身を確認して白団子を選び食べていた事を思い出す。

あの時の笹団子は美味しかったなあ。

たまにテレビで笹団子を売っている団子屋さんが映るとあの頃が懐かしく思い出される。

また、当時祖父は大工をしていたため、家には大工道具の部屋があり、その部屋で遊ぶのが好きだった。

その部屋には色々な大工道具が置いてあり、危なくない道具を使って大工遊びをするのが楽しかった。

祖父が大工道具を入れた長方形の道具箱を、自転車の荷台にくくりつけ現場に向かって行く後ろ姿は、子供なりに男らしく頼もしく思ったものだ。

当時は祖父も羽振りが良かったようだ。祖母が私に「今度、馬買ってやるから」と何度も言っていたのを覚えている。子供ながらに馬を買って貰ったらどこで飼おうか真剣に考えていた。

私は特に馬が好きというわけではなかったが、どうして馬だったのかな?

今考えると良き時代の粋な祖父母だった・・。