妻はいつでもどこでも自然体・・

娘が出産のため病院に入院した時、妻が娘に付添い出産に立ち会った。娘は病院で10分間隔で陣痛が来るようになり、妻から「早かったら昼頃になるかも」というメールが入った。

その後娘の陣痛が無くなり、陣痛促進の点滴を打つ事になった。妻から「出産は夕方になるかも知らない」と再びメールがあった。

そして分娩室で点滴を始める時間になった。分娩室には、私はよく分からないが、陣痛の度合いか何かを測定する装置があり、モニターの数値から分娩が近いかどうかの状態が分かるようになっているそうだ。

娘はそのモニターに背を向けた格好で寝ていて妻はそのモニターの側にいて座っていたようだ。

点滴を打ち始め、しばらくして陣痛が起きてきた。娘はその数値を確認したくて背後にいる妻に「お母さん数値教えて!」と聞いたが返事が無かったという。

「お母さん!」「お母さん!」と言っても応答がなく、娘が後方の妻を見ると妻はスヤスヤ居眠りをしてたと言う。再び「お母さ〜ん」と娘が呼び掛け、やっと気づいた妻は、

「あっ!ゴメン寝てた!」

その後しばらくして陣痛が相当激しくなり、再び妻に「お母さん、数値見て!」と言ったが、またもや返事が無かったという・・・・・。

ちょうどその時助産師さんが確認に来てくれて「赤ちゃんの頭が近くまで来てるよ!」と慌ただしく動き始めたという。それからスタッフが分娩準備を整え、娘が一度息んだらスルスルっと無事生まれてきたそうだ。

娘が家に帰り「あんな時に寝れるお母さんはやっぱり凄いわ!」と笑いながら話していた。

朝4時半から起きていたから、眠たくなるのも無理はない。だからと言ってこの場面で「寝ちゃうかなー?」

妻はこの事には何も触れず、         「ホントにアッと言う間の安産だったわー!」と話していた。