令和2年大相撲七月場所・・随想

今場所もいよいよ大詰めを迎えた。コロナ禍で2場所ぶりの開催。客席数も4分の1、全員マスク着用、応援は拍手のみで大きな歓声をあげない。このような感染予防対策をして今日まで連日ファンを楽しませて来た。相撲協会側も相当神経を使い開催を続けて来たと思うが、テレビで相撲を観戦していると、観客が久しぶりに開催された七月場所を、自分たちが中止に追い込む事のないよう、七月場所を何とかして最後まで継続させるんだというファンの強い思いを感じる事が出来た。観戦中、ソーシャルディスタンスを保ち、マスク着用、大声を出さずに応援する。何と整然として観戦しているのだろう!決められたルールを守り、応援する力士、期待の取組み、熱戦だった取組みに対しては手が痛くなるような精一杯の拍手で感動や気持ちの大きさを表現する。このような相撲ファンの応援姿を見ていると、相撲を本当に愛しているファンの真摯な気持ちが伝わって来る。日本の伝統文化である相撲を大切に守り継ぎたいという、真の相撲ファンの姿を見たような思いがした。