突然の母の入院 vol.4 (最終章)

大腿骨を骨折し入院、手術を受けた母について病院側から、母のリハビリ訓練の見学をして欲しいとの要請があり、指定の日に病院に行き、久しぶりに母に面会することが出来た。少し痩せた感じがするが、話しも普通にしていてひと安心した。

しばらくしてリハビリ開始。リハビリの先生から「立ち上がりましょう。」と促されると、横になっていたベッドから自力で足を下ろし、ベッド脇に座ったかと思うと、次の瞬間スックと軽く立ち上がり、そのまま自力で廊下の方へ歩いて行った。

「あらら!ほんとに歩けてる!」ただただ、びっくり。

病室の外の廊下に出ると、リハビリの先生に、「少し歩いて見ましょう」と促されると、廊下の手すりに掴まらず自力でゼンマイ仕掛けのおもちゃの人形のように、スタスタと安定した足どりで廊下を往復していた。

入院当初この病院で2週間、その後リハビリのため他の病院に転院し、リハビリ入院する計画だったが、この状態を見て家に戻っても生活に支障がないと判断、病院側と話し合い、2日後に退院許可が下りる事になった。病院のスタッフも、こんなに早く回復するのは、あまり見た事はないと驚いていた。

そして2日後予定通り退院し、元の生活に戻った。家では念のため杖を用意していた。最初のうちは杖をついて歩いていたが、そのうち杖をつかないで持ち上げて歩いたり、杖を引きずって歩いていたり、杖を使う意味がなくなったため杖は止めさせ、今は自力で家の中を歩き回っている。

ただ、母にしてみれば、歩行については全く不安な点はなく、元と同じ感覚で過ごしているため、ちょっと目を離していると、家の階段を上がったり、外に干した洗濯物を取り込んだり・・・。「ここ2、3か月は足元に注意して歩いて欲しい!」という家族の願いをよそに、ハラハラさせる事を平気でしている。

まぁ「元気になった証拠かな?」母をここまで元気にしてくれた執刀医の先生と病院スタッフの方々に感謝しています。

ありがとうございました。