余力を残して・・・

もう20年近く前になるかな、息子が仕事に就いてから度々帰りが遅くなり、帰りの交通手段がなくなって車で迎えに行く事があった。

車の中で仕事の話や物事の考え方などを話し合った事を覚えている。息子の考え方を知り、また私自身の考え方を息子に伝える事ができた。とても良い時間だったと思う。

息子にこういう話をした事がある。一生懸命仕事をするのは良いが、いつでもかつでも100%の力で仕事をやらなくても良いからと。手を抜くという意味ではなく、余力を残し70%くらいの力で精一杯の仕事をしなさいと・・。

野球のピッチャーだって全力で投げるより、力を抜いて7、8割の力で投げた方が良い球が投げられるみたいだ。力を抜く事が良い結果を生み出す事もあるのではないか。

仕事だけでなく、人生は常に余裕ある安定した心を保つ事が大切だし、その心を保つために余力を残しておく事が必要だと思う。

非常用バッテリーに30%分蓄電しておく事でいざという時、その力を借りて様々な事態に対応できるのではないのかな。こんな事を息子に話した事があるが忘れてしまっただろう。

息子に一言。「今のお前は蓄電し過ぎでないの。100%全力でやっても大丈夫だと思うよ!」